何もしないということ
大人になってからというもの、すっかり「ぼーっとする」ことが許されなくなってきました。
幼稚園の時、小学生の時、何も考えずにただただ風に揺れる木を眺めたり、牛乳を飲みながら何も考えずに座っていると時間が経っていたりしていました。
しかし大人になってからはそうはいきません。
まず日中は仕事があります。
ご飯を食べているときなどの休憩時間でさえもスマホを触りながら、言い換えると作業しながら休憩していることに気が付きました。
家に帰ってからも、気持ち的には安らいではいるのですが、テレビを見ながら玉ねぎを切ったり、風呂掃除をしながら明日のことを考えたり、手も頭も休みなく動いています。
そんな落ち着かなさを感じながら先日ふとつけたDisney+でくまのプーさんを見ました。
相変わらず作業をしながらの視聴でしたが、まだ学校にも通っていないクリストファーロビンがとんでもなく素敵なことを言ったので思わず手を止めてプーさん視聴に集中しました。
世界で一番好きなことを聞かれたクリストファーロビンは
「なにもしないこと」
と答えます。
これからもずっと一緒に「なにもしない」をやりたいプーさんですが、クリストファーロビンは
「もうなんにもしないってことができないんだ」
と答えます。続けて
「自分が来なくても、一人で「なにもしない」をやり続けて。そして僕を忘れないで。」
と願います。
大人になると効率重視で常に動き続けることが正しいように思われがちですが、
案外ちょっと立ち止まって「なにもしないこと」が大切なことを生み出すのかもしれません。
この物語が見れるのは「くまのプーさん完全保存版」です。
この後日譚というか、続編というか。
実写版の「プーと大人になった僕」は、まさに「なにもしないこと」の素晴らしさを感じられる作品なので合わせて見てみてください!