逞しく慣れる
先日のサミットは他県の方から見たら大変な警備、交通規制が敷かれているように見えたと思いますし、実際そうでした。
ただし広島市に住んでいる、または出勤している方のお話を聞くと不便ではあるがそこまで迷惑はしていない。とのこと。
2~3週間前からじっくりと規制を敷いていったということもあり、少しずつ慣れたそうです。
非定常時の日本人の慣れる能力、適応能力は本当にすごい。
まずこれだけ長い歴史を作って来られたのは間違いなく日本人の適応能力の高さが起因していると思います。
古くは大陸からの農業を受け入れ、災害や疫病も乗り越えて、明治以降では海外からの文化に追いつき、追い越し、技術大国となりました。
近年の海外旅行者なども良い例です。
日本人が海外旅行に行く際は、少なからず言葉を勉強してから行くと思います。
さすがに「コンニチワ」「アリガトゴザマス」だけでは不安に思うと思います。
これも積極的に適応しようとしている証拠だと思います。
世界からも注目されているのは災害時です。
地震大国でもある日本、自身だけではなくコロナもそうでしたが、国民全員が実に協力的です。
自分の快適さよりも、他者への迷惑を嫌がる日本人の美しさが度々報道されます。
このように日本人は様々なことに慣れ、適応することで生き抜いてきました。
ただし個人としての適応能力は高くても、組織としてはどうでしょうか?
・リスク回避をし過ぎてチャレンジできない
・年功序列で若い人の意見が反映されない
・仕事は見て覚えろ と突っぱね、教えない
・仕事優先で家に帰れない
などなど…
多かれ少なかれ悪しき風習というのが抜けていない組織もあるかもしれません。
日本人の適応能力、是非とも組織としても生かしていきたい所です。
変えないこと、変えること、新しく作ること。
どんどんアップグレードし続ける会社になりたいと思います。