水素切断?!
製造過程で発生する切断作業。
弊社をはじめ、多くの鉄工所で使われているのがアセチレンと酸素を使用しての切断だと思います。
赤色と黒色のガスボンベが特徴的です。
ただし、このアセチレンが最近高い!去年から数えても3度目の値上げが来ました。。。
何かいいモノが無いかと探していたところ、岩谷産業さまから新しいガスの御提案が!
その名も「ハイドロカット」!
先日デモに来ていただきました。
こちらは水素とエチレンの混合ガスで、アセチレンに代わるガスとのことです。
アセチレンに比べてなんとCO2排出量が84%も削減されるとの事!!
ただしこれは切断時に出るCO2というわけではなく「LCA」に基づく数字です。
(LCA Life Cycle Assessment とはある商品の原料から廃棄までの環境負荷を定量的に評価する手法で、アセチレンの製造過程で排出されるCO2量も相当なものですので、84%という高い数字が叩き出されるということです。
使い心地の方は、ほぼほぼ変わらないとのこと。
大きな特徴は逆火しないということです。切ろうとして鉄板に火口が近づきすぎて当たってしまった時や、メッキされたものを切断する時に「パンッ!」と大きな音を立てて火が消えてしまうことがあると思います。
あれが起こらないんです。
少しコツが必要で、切りはじめの材料を熱する段階で最も高温な白芯の部分を使って暖めることが必要です。
(アセチレンに慣れていれば慣れているほど、火口を材料に近づけることに抵抗があると思いますが)
製品だけではなく製造段階でも環境に良い事がなにかできないかと思っていたので、弊社の思想にピッタリの商品でした。