要約しない

Gemini、この文章を小学5年生でもわかる文章で要約して。
ChatGPT、以下の文章を難しい言葉を使ったビジネスメールに書き換えて。
生成AIがビジネスに台頭してきて、長い文章をあまり読まなくてもよくなりました。
難しい文章や長い文章は最初から読む気はなく、AIに投げつけて短文で表示し直してもらうようになりました。
もったいな!!
私は理系の人間ですが、言葉が、文章が、好きです。
意味を理解するだけなんて人間のすることじゃない!!
すみません、言葉が強かったですね。落ち着きましょう。
すー、はー。
↑絶対AIにこのブログを要約させたら消されるであろう文章です。
こういう言葉遊びや心情、敬語による絶妙な距離の取り方など、難しくて面倒くさいけど、とても大切な部分なのに今にも駆逐されそうな部分です。
人との会話、ネットサーフィン、動画視聴、読書、論文、図面、資料、、、
発話者の、筆者の、作成者の意図を汲まなければならないという意味では全部似たようなもんです。
例えば読書、小説一冊に2~4時間程度かけて読むとすると。
AIに投げつけたら、計算時間を含めても10分程度で完了するんじゃないでしょうか?
改めてめちゃくちゃ便利ですね。
じゃあ時間をかけるのは悪でしょうか?
私はそんなことはないと思います。
例えば仕事の報告資料がとても長い文章で来た場合を考えましょう。
なぜそんなに長くなっているのか、無駄話の部分ばかりが多い気がするぞ?
なぜ無駄話が多いんだ?あー、言いづらいことを言う前にクッション言葉を置きまくっているのか。
みたいな感じで、必要のない文章を書くのにも実は理由があったりします。
では本の場合はどうでしょうか?
読書なんかは趣味の時間でもあると思うので、そもそもじっくり時間をかける方がいいでしょう。
実用書や専門書、ビジネス書は “言いたいこと” を直接言っていない文章たちのオンパレードです。
伝えたいことを伝わりやすくするために、3つも4つも例を出して、むしろ伝わりづらいなど日常茶飯事。
筆者のギャグなんかも途中で挟まることがあれば、それはもう伝えたくないと同義と捉えられても仕方がありません。
だが、そこがいい。
それこそが人間らしい文章、人間らしい会話の真髄だと思います。
一見無意味な文章にこそ愛らしさを感じて著者のファンになったり、回りくどい話し方がその人のスタイルになったり。
これはAIには必要ないことですし、できないことです。
仲良くなるために無駄にトークンを食いつぶすことはしないでしょう。
タイパ、効率化、AI時代だからこそ、省かれるような丁寧な文章を書くこと、読むことに更に意義が出てくるかもしれません。