Esportsはスポーツじゃない

めっちゃ反感を買いそうな題名にしてみました。
私はゲームもアニメも漫画も、所謂日本のサブカルが大好きです。
一方で野球やサッカー、バスケに熱中もします。
どちらにも傾いていない、いや、むしろゲーム側に少し傾いている私から見ても、esportsはやっぱりスポーツではないんじゃないでしょうか?
今日はそんな話です。
スポーツの最高峰と言ったらオリンピック!
オリンピックを取りまとめているIOC(国際オリンピック委員会)は2017年ごろから、esportsに対して「スポーツ活動としての可能性」を検討し始めました。
また、2024年にはIOCが「Olympic Esports Games」というeスポーツ専用大会を設けることを承認しました。
しかし、オリンピックに入れるには二つの大きな壁があります。
1.価値観との整合性
IOCは「オリンピックバリュー(平和・非暴力・参加・レガシーなど)」を重視しています。
Esportsの中には暴力的なシーンが含まれるゲームも多く、その点でオリンピック競技としてふさわしいか?という議論がなされています。
個人的には、もしもオリンピック競技にするなら、サッカーやレースなど、本物が見れる競技ではなく、スマブラやApex、ぷよぷよなど、実際に本物を見るのが不可能なものの方が良いのではないかと思っています。
人を殴ったり、撃ったり、なかなかハードルを越えられそうにありませんね、、、
2.商業構造
ゲームは必ず生みの親、生んだ会社があります。もちろんそこが権利も持っているので、IOCが統制をとるのが難しく、また、商業的製作物でもあるので、常にアップデートが行われ続けており、スポーツで言う、ルール変更が目まぐるしく行われているような状態です。
このような点からIOCは時期尚早と発表したこともあります。
ゲームの選定も、絶対文句が出ますよね。日本のゲームタイトルが多いだとか、絶対あのゲームの方が面白いし売れているのに、なぜ無名のこのゲームなんだとか。
ここまではesortsがオリンピック競技になるかどうかという話でしたが、ここからはesportsの中の話です。
ゲームっていろんな種類がありますが、Esportsとされているゲームにはちゃんと条件があります。
・ゲーム内容に競技性があること
・ゲームとして3か月以上の運営・販売実績があること
・eスポーツとしての大会の継続性
・興行性
最後の興行性なんかは、ゲーム業界を盛り上げよう!という気概が感じられますね!観戦のしやすさなどもこれに含まれるらしく、まさしくスポーツとして動き出すための条件って感じです。
じゃあどんなゲームが含まれるのか?実はいーっぱいあります。
種類別にいくつか挙げてみます。
①格闘ゲーム
ストリートファイター
鉄拳
大乱闘スマッシュブラザーズ
②スポーツ
ロケットリーグ
FIFA
NBA 2K
パワプロ
③DCG(デジタルカードゲーム)
Hearthstone
Legends of Runeterra
Shadowverse
④RTS(Real Time Strategy)戦場を行動して敵の拠点を破壊するやつ
スタークラフト
ウォークラフト
⑤パズル
ぷよぷよ
テトリス
パズドラ
⑥MOBA(Multiplayer Online Battle Arena)チームで敵拠点を制圧するやつ
リーグ・オブ・レジェンド
Dota2
⑦シューター(FPS / TPS)
コールオブデユーティー
PUBG
フォートナイト
③や⑤を見て思ったのですが、これがオリンピック競技になるならTCG、ポケカや遊戯王、または将棋やチェスはなんでオリンピック競技にならないの?
まず、囲碁、チェスなどは、実はIOCから公認競技(Recognised Sport)というものに認められています。
(将棋は世界的にはチェスほど広まっておらず、残念ながら認められていません。)
ちなみに、公認競技というのはたくさんあって、チェスや囲碁、ブリッジの他にも、空手やムエタイ、アメフトやボウリング、カーリングなどが含まれています。
空手やカーリングのように、公認競技から実際のオリンピック競技へ昇格を受けた協議などもあります。
チェスなどは、歴史もあり国際的な認知度も十分なので昇格しても良い気もしますが、身体的運動が少ないという理由から、未だに昇格していないようです。
私なんかはこれを聞いてもなお、射撃とか、人差し指一本だけしか動かさないじゃん。などと思ってしまいますが、、、
そしてポケモンカード率いるTCG。これに関しては、DCG枠でなら、ポケポケなどが選ばれる可能性は大いにあります。
しかし、アナログなTCGとなると話は変わってきます。
まず、ポケカやMTGなどの「TCG」としては競技化する可能性はないと思います。
一番大きな理由は、IOCが認める国際連盟がないこと。
チェスには「国際チェス連盟」が、空手には「World Karate Federation(WKF)」があります。
一方ポケカはポケモン社が大会運営やルール管理を行っているので、国際連盟がありません。
IOCが一つの会社を承認するというような形をとるわけにはいかないため、公認競技にすら入ることができないのです。
ただし、ポケモン社もポケカユーザーも、オリンピックに入りたいなんて全く思っていません。
ゲームの場合もそうだったはずです。
実はこのesportsという言葉、元々はスポーツと同じルートで社会的認知を得るための、戦略的なネーミングだったとも言われています。
その言葉に引っ張られて、スポーツならオリンピックに!というような動きも出てきたというのが現状です。
スポーツかどうかなんて関係なく、ゲームは楽しいですよ!
そして、esportsの枠には入れないですが、現代のRPG、ストーリーもゲーム性も進化しています!!
ゲームをしましょう!!!