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追い続けない夢

あなたの子供の頃の夢は何ですか?

 

プロ野球選手になって、赤い帽子で満員のスタンドの大歓声を受けている!

総理大臣になって、日本をもっといい国にしている!

町のお花屋さんになって、みんなに笑顔を届けている!

 

 

子供の頃の夢を叶えられた人って何人くらいいるのでしょうか?

例えばうちの会社は、子供の頃に「濱田製作所でものをつくる!」と書いていた人、つまり子供の頃の夢を叶えた人は1人もいません。

 

子供の頃に胡麻焙煎機や畜糞処理設備なんて知らないですし。

 

 

うちの社員に聞いたら、就活の、合同説明会の場で生まれて初めて濱田製作所を知った。
求人票を見アサっていた時に見たのが最初。

 

ほとんどの人が入社 “直前” で濱田製作所を知って、夢のプロ野球選手から大きく舵を切って、濱田製作所を目指して入社することになります。

これってどうなん?

 

ジャンプ作品に言わせると、夢を諦めるな!

ディズニー作品に言わせると、信じ続ければ夢は叶う!

 

じゃあ「夢」に描かれない職は目指すべきではないか、
じゃあ「夢」の舞台にノミネートさえされない職に就くのはハズレか、

そんなわけ、あってたまるか!!笑

 

 

この、「夢を持て」「夢を追え」という言葉には、夢を追う 本人に対する言葉よりも、言ってる自分カッケェ。の方に重心がある気がします。

だって、「将来の夢は?」と5歳の子供に聞いたとき、
「プロ野球選手です」って言われたら、「おー!すごいね!頑張って!」と返しますが、
「畜糞処理設備をつくりたい」って言われたら、「え?なんで?」と返すでしょ?

たぶん、聞き心地の良い、大人の思い描くキラキラした夢に矯正しているんだと思います。

 

で、大人になる前、子供じゃなくなったタイミング、自分の目で見ることができ始めるのが就活のタイミングです。
この時、ようやく選択肢がたくさんあることに気づくんです。

「夢を持て」と言う社会ほど、夢の種類は少ないです。

 

 

じゃあ、子供の頃、大人に矯正された夢を追い続けるのか、
いざ大人になって夢の形も種類も無限大に広がった世界で、どうするのか。

 

 

夢を持ち直すことこそ大事なことじゃないでしょうか?

日々アップデートする自分自身にも合わせて、Re SET することがとても重要なんじゃないでしょうか?

リセットってなんとなく、イチからやり直し。みたいな印象を持ちそうですが、そうではなく。
これまで積み上げてきたものを崩さず、改めてその時点での夢をセットし直すことは、今の自分を起点に再び方向を定める、賢い生き方かもしれません。

 

 

変わり続ける現代社会と、更に日々情報が入り、進化し続ける自分自身。
こんな社会でたくましく生きるための、夢を持ち直す、しなやかな強さは美しい!