キャロル
We wish you a Merry Christmas
きよしこの夜
もろびとこぞりて
クリスマスが近づくとどこからでも聞こえてくるこの曲たち、これらはクリスマスキャロルと言って、クリスマスソングの中でも一線を画しています。
単にキャロルとも呼ばれるクリスマスキャロルは元々宗教的な背景を持つ、クリスマスを祝うための伝統的な歌です。キリストの誕生を祝う歌として、特に教会で歌われることが多いです。
キャロルは、クリスマスの本来の意味「イエス・キリストの誕生や神聖な夜を祝うこと」をテーマにしていて、宗教的な歌詞が多いです。
他のクリスマスソングと異なり静かなイメージのキャロルは、クリスマス商戦のお店よりも、むしろクリスマスマーケットなど本場の文化に近い所で聞くことが多いのではないでしょうか。
本場のクリスマスは聖歌隊が歌ったり、おうちで家族と過ごしたりする文化がありますが、元々19世紀まではクリスマスというのは協会の儀式として行われており、一般人はあまりキャロルをうたう文化がありませんでした。
しかし、19世紀に入ると社会の中でクリスマスを祝う文化が発展し、クリスマスキャロルもたくさん作られました。
この文化を普及したのはイギリスの作家チャールズ・ディケンズの功績が大きいでしょう。
作家の名前は知らなくても、本や映画のタイトル『クリスマス・キャロル』は皆さんご存じなのではないでしょうか?
ケチな男・スクルージが幽霊に連れられ、過去・現在・未来を見ることになります。そこでクリスマスの精神を学び、心を入れ替え愛と喜びに満ちた人生を送るというお話です。
クリスマスソング(ポップス)は他の季節の曲にはない、独特なワクワク感、幸福感を含んでいて聞いているだけで幸せな気持ちになってきますが、
たまには荘厳で静かなキャロルを聞きながら本当のクリスマスに思いを馳せるのはいかがでしょうか✨