電子書籍
17年間続いている小説があります。
先日その最新作が発売されました。
名前だけなら聞いたことがあるでしょうか?「化物語」をはじめとする「物語シリーズ」です。
17年、29巻と長く続いている作品だけあってアニメ、漫画など様々なメディアミックスやグッズ展開がされている作品です。
私がハマったのはアニメを見てからで、あとから小説に追いつき追い越したのですが、その頃はまだ電子書籍の「で」の字も無い時代。
もちろん本で読みました。
銀色のカバーに入った真っ赤な書籍が印象的な本です。
布教とまではいかなくても、大学時代には頻繁に本の貸し借りをしていたので、電子書籍よりも物理的な本がある方が今思えば都合が良かったです。
社会人になってからは貸し借りもしなくなり(貸し借りをする友人も近くにいなくなり)、かさばらず荷物にもならない電子書籍で読むことが増えました。
特に文庫本ではない「物語シリーズ」などは真っ先に電子の波にさらわれた本の一つでした。
本の色など、物理的な特徴が印象的なこの本を電子書籍で読むことに、最初は抵抗や申し訳なさがあったのですが、
電子書籍最大のメリットと、ストーリーの面白さに定評のある物語シリーズがピッタリマッチしていて、電子書籍で読んでよかったー!と思えたのでご紹介します。
私は本を読むとき、終わりが近づいてきたら終わりたくなくてペースダウンするタイプの人間です。
クライマックスではストーリーにスピード感を出すために飛ぶようにページをめくるような速度で読みたいものです。
しかし、紙の本の場合は左手の保持するページ数が少なくなってきたら読む頻度が落ちます。
ストーリーにハマりすぎてその世界から出たくなくなるんですよね。
しかし電子書籍の場合はあと何ページという体感がありません。
わざわざスワイプなどをしてあと何ページか見る方法はありますが、普通に読んでいるうちはただページの内容のみが画面に表示されるため、思う存分世界観に浸ることができます。
そのため今回のクライマックスも何も気にせずどんどんページをめくることができました!
今まで電子書籍最大のメリットは携帯しやすさだと思っていましたが、実は残りページ数を気にせず読み続けられることなのかもしれません。
ちなみに今回の物語シリーズ最新作の「戦物語」、化物語以降追い切れていない人にも全力でおすすめできる作品でしたので、是非読んでみてください!
阿良々木暦と戦場ヶ原ひたぎのハネムーンのお話で、陰に潜む忍の所在についても改めてストーリーに大きく関わってくる、いわば物語シリーズ原点回帰のような一冊です!
“君の知らない物語”が再び紡がれる!