飲み会ぎらい
忘年会シーズンですね。
輝く世界の住人はクリスマスシーズンなんて言い方をするようですよ。
クリスマスマーケットやクリスマスパーティなど、言葉の端々から煌びやかさが感じられますよね。
ただ残念ながら、今回はパーティと言うよりはむしろ飲み会という言い方に寄ったお話になると思います。
最近の若者は飲み会を嫌う。というのは割ともう知れ渡った通説かと思いますが、実はそうではないという説が浮上してきています。
コロナが流行り始めた頃、真っ先にオンライン飲み会なるものを開始したのはデジタルジャンキーの若者たちでした。
覚えているでしょうか?おじさん達は口をそろえて「そこまでして飲み会をしようとは思わない」と言っていたことを。
そうなんです。
そんな苦労してまで飲み会をするんです、若者も。
飲み会、特に仲間内での飲み会は嫌いじゃない若者。
ではなぜ「若者は飲み会嫌い」という通説が広まったのでしょうか。
これには大きな原因が2つあると考えています。
1つ目 飲み会嫌いの人の声が聞こえるようになった
昔から実はいたんですよ。飲み会が嫌いな人。
ただ、
・飲み会も大事な仕事の一つ。
・お客さんだけではなく上司との付き合いも仕事を覚えるうえで重要なファクター。
なんて言われていた時代にはなかなか「飲み会嫌いなんだよね」なんて言い出しづらい雰囲気があったのではないでしょうか。
現在は誰に言うでもなく、twitterで「飲み会だりぃー」とつぶやくだけでいいねの雨が降ってくる時代。
いろんな意見があることがより鮮明になってきたから 飲み会嫌いの若者の声も聞こえだしたのではないでしょうか。
2つ目 本当は若者の一部だけが飲み会が嫌い
人と話しまくる事で忙しいホンモノの陽キャはネットの世界にはいません。
例えばtwitterで言うと、一日のtweet数はオタク度が高ければ高いほど多くなる傾向になります。(筆者調べ)
ということで、飲み会が嫌いな人種がそもそもネット社会に集まりやすく、最近の情報は大体ネットで仕入れることが大半なので飲み会が嫌いな若者の声が目立ちやすい、ということもあるのではないでしょうか。
私自身、特に目上の人との飲み会がとにかく苦手でした。
あの人たち、飲むと何言いだすかわかんなくて豹変するんですもの。
昔はこうだったとか永遠に同じ話繰り返したかと思うと
プライベートの事めっちゃいろいろ聞いてくるし。
ただ、最近は割と平気になりました。
歳をとったから。というと一言で終わってしまうのでもう少し深堀させてください。
まず大学卒業までは年上、目上の人と関わることが本当に少ない。
せいぜい野球部1年生の時に2歳年上の3年生が絶対王政を牽いていたくらい。
(ん?原因これか?)いや、焦るな、まだ早い。
とにかく、20歳も40歳も年上の人と話す機会なんてまず無かったのに、2時間近く飲み会の席で一緒にいるなんて何話したらいいの…?
そもそも一人の方が楽で、人と関わると「人間強度が下がる」なんて、何物語かのセリフに感銘を受けていた時分には想像しただけで「無理そう。」と思ってしまっていました。
ただ、向こうが何考えているのか、というのを気にしだしてから少し変わりました。
というか、まずはこっちが何考えているのかを伝えるようにしました。
「40歳も年上の人と飲むことなんかないから何話したらいいのか全然わかんないです。笑」
そしたら向こうも、
「儂もよ!息子より年下の子と飲むことなんか無いわ。なんか最近やってる趣味とかねーの?」
みたいな感じでやってくれます。楽です。
なんか急にプライベートの事聞いてきたあの日のおじさんも、必死で話を繋げようとしてくれたんだな。と今になって思い出しました。
結局ともだち同士の飲み会と変わらないんですよね。
人と人とが関わるという点では。
好かれようとしなくても、嫌われまいとしなくても、普通に楽しくおしゃべりすればそれでいいんです。
ということに、社会人を10年以上やってきてようやく辿り着きました。
いやー、長かった!
クリスマス、何飲もうかなー?