しゃぶ

私は日本語しか話せない日本語話者ですが、それでも日本語は素晴らしいと感じています。
一人称の種類の多さや、助数詞の種類や数によって変化することが、日本語の独特さとして有名ですが、私が好きなのは「オノマトペ」です。
じゅわぁっ
と聞くと、なんか溢れ出るたりにじみ出たりする言葉だとわかりやすく
「ここのハンバーグはナイフを通すとじゅわぁっと出てくる肉汁が、、、」
と、表現に華を添えてくれます。
カタカタ
と聞くと、何か軽いものが音を立てている言葉だと感じます。
「キーボードをカタカタと叩く」「蜘蛛がカタカタと音を立てて走る」
と、サイズ感や重量感を感じさせてくれます。
日本語のわかる外国人に「好きなオノマトペは?」なんて聞くと、とても盛り上がります!
でここまで読んでいただいて、今日の表題を見てもらえれば、この言葉覚醒剤を指していないことがわかるかと思います。
しゃぶしゃぶのお話です。
すっかり暑くなってきた最近の季節にはあまり合っていないかもしれませんが、とにかくしゃぶしゃぶの話です。
しゃぶしゃぶのように、オノマトペが料理名になっているようなもの、かなり珍しいと思います。
商品名にはたくさんのオノマトペが使われていますが、一般名にはなかなかオノマトペは使われません。
また、オノマトペって「わかりやすい」ところに大きな意味があると思います。
ところがこの「しゃぶしゃぶ」というオノマトペは、料理のしゃぶしゃぶを知らなければ、どんな動作のことか見当もつかない。
オノマトペを使う意味がないと感じてしまいます。
実は「しゃぶしゃぶ」と言うオノマトペは肉を温かいだしに揺らめかせることではないんです!!
料理のしゃぶしゃぶの命名は、大阪の料理屋さんが、当時は「肉のゆで料理」と呼ばれていたものに親しみやすい名前を付けたいと悩んでいたところから始まります。
従業員がたらいのなかでおしぼりを「じゃぶじゃぶ」と洗っていたのを聞いて、これだ!と閃いたとのこと。
ジャブジャブでは語感が強すぎる。しゃぶしゃぶにすれば上品や。
と言うことで決まった名前が「しゃぶしゃぶ」でした。
今ではその変形させて作った「しゃぶしゃぶ」という料理名から派生して、だしの中で肉を揺らめかせる動作までも「しゃぶしゃぶする」と言う言葉で表現されています。
ということで、実は「しゃぶしゃぶ」は動詞であり、名詞であるものの、オノマトペではないのでは?!というのはあくまで個人的な結論です。
ちなみに個人的に好きなオノマトペは「キュッ」です。
掃除の気持ちよさもですが、体育館と靴が擦れる音、漫画ハイキュー!!の秀逸な使い方も面白い!