気にしないふり、男の子

今年もバレンタインの足音が聞こえてくると、バレンタインと言う単語以上に聞こえてくる曲がありますね。
そう、「チョコレイト・ディスコ」!
2025年末をもってPerfumeがコールドスリープしたこともあり、今年のバレンタインはどうなっちゃうのー?と思っていましたが、何のことはない、普通にチョコディス流れています。安定の。
Perfumeと言えば広島出身の3人組テクノポップユニットです。知らない人はいないでしょう。
ブレイクのきっかけはACのCM、ポリリズムです。
しかし、それより少し前に世に出された「チョコレイト・ディスコ」こそ、彼女たちの運命を変えた一曲なんです!
この曲をたまたま見つけた、当時飛ぶ鳥を落とす勢いだった木村カエラさんが、自身のラジオ番組で「この曲すごいの!」と、4週連続で流すという”暴挙”!
これがきっかけでCMタイアップに繋がったとも言われており、今でも3人は”恩人”として慕っています。
ところで皆さんお気づきでしょうか?
「チョコレート」ではなく「チョコレイト」なことに。
「チョコレイト・ディスコ」
この「イ」のひと文字が入るだけで、どこかレトロで、それでいて不思議なデジタル感が増す気がしませんか?
平成リバイバルが叫ばれる昨今ですが、むしろ昭和ポップな、ふるーいイメージさえ感じるこの曲の凄さは、2026年の今聴いても「今の曲」のような、鮮烈な聞き心地を保っているところにあると思います。
Perfumeファンからは神と崇められている中田ヤスタカ氏はチョコレイトにした理由を「無機質でリズミカルなループ構造の中で、キャッチーさを最大限に引き出すための演出」と語っています。
言葉の意味と言うよりも音で選んだとのこと。「チョ コ レ イ トっ・ディ ス コ!」と口ずさんだ時に楽しい音にしたのだとか。神だなあ。
そして、やっぱりこの歌詞。
ときめいてる 女の子 気にしないふり 男の子
この一節を聴くだけで、視界は一瞬にして「あの頃の教室」に切り替わります。
浮き足立っている女子グループの華やかな空気と、それとは対照的に、机に突っ伏したり教科書を眺めたりして、不自然なほど「気にしないふり」を決め込んでいる男子たちの姿。
あの、もどかしくて、甘酸っぱくて、ちょっとだけ苦い風景。
Perfumeの3人が眠りについた今もこの曲が流れた瞬間、一気に「あの瞬間の熱量」を取り戻させてくれます。
「チョコレイト・ディスコ」は、単なるバレンタイン・ソングではありません。
一人のアーティストの感性がラジオから火をつけ、3人の少女を未来へ運び、そして私たちの青春を永遠に閉じ込めた、奇跡のような一曲です。
今年は活動こそしないものの、伝説のラストライブのBD発売やドキュメンタリー映画の公開など、ファンを待たせない工夫が盛りだくさん!
コールドスリープ中でも”気にしないふり”なんてできません!!