クリスマス表記

やはり12月に一度くらい、クリスマスの話題をしておかなくちゃいけない気がします。
日本人って忙しいですよね。
ハロウィンやって、日本のお祭りやって、ブラックフライデーで買って、そしてクリスマス!
それが終わったら大掃除と新年の飾りつけ、除夜の鐘に滑り込みセーフで掃除が終わって、その後はお正月。
目まぐるしい師走に、例えばクリスマスを抜いてしまえばいくらか楽になるかもしれませんが、クリスマスのない冬なんて考えられませんね!
街をきれいに彩ってくれるツリーやライトアップされたおうち、お店。
街が最も美しいのはクリスマス時期かもしれません。
で、そんなクリスマス、英語で書くとChristmas。
省略するとXmas。
クリスマスって何か知ってますか?言葉の由来です。
クリスマスは「イエスキリストの降誕祭」です。
実は勘違いされている日本人も多いのですが、イエスキリストの誕生日ではありません。
そして、Christ=キリスト、イエスキリストのこと。
mas=ミサ、礼拝のこと。
これを合わせて、キリストのためのミサ。ということで、クリスマスという語源となっています。
そして古代ギリシャ語でキリストは「Χριστός」と表記されます。(現ギリシャ語も同じですが)
古代のキリスト教の文書では、神の名前などを省略する際、頭文字をシンボル的に用いる習慣がありました。
ということでキリストを意味する “Χριστός” の頭文字 “Χ” (カイ)を用いて一文字でキリストを意味させた「Xmas」という表記が、現在でも用いられています。
X’mas
という、アポストロフィー(’)をつけると、クリスマス警察から「間違ってますよ!」と刺されます。
これ、なぜアポストロフィーが間違っているかと言うと、アポストロフィーは本来省略された文字がある際に使われます。
I am → I’m
You are → You’re
XmasはX一文字でキリストを表しているため、一文字も略していないためX’mas表記は間違いです。というもの。
いやいや、待てよ。
キリストを意味するXは、本来エックスではなくカイで、「Χριστός」の頭文字だろ?
6文字も省略されているじゃないか!
と思った方。鋭い!が、惜しい!
実は省略されていないんです。
Χριστός→Χ
この変換は頭文字をとって神を表すという昔の風習からきているため、省略ではなくシンボル的なものだそうです。
もう「X」自体が記号のような役割を果たしていると。日本で言う「⛩」を見て鳥居、神社だと認識するようなものなんだとか。
ということで、省略されていないので一文字でキリスト、そして礼拝の意味をつけて「Xmas」。
これが正しいクリスマスの表記です。
ただ、近年では神様をバツ印で表現するなんて失礼だー!みたいな風習が少しずつ広まって、略さず「Christmas」と表現するのが良しとされ始めているみたいです。
もう、よくわからないので私たちは「クリスマス」でいきましょう!!