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節目 != turning point

あなたの人生の節目はどんな時でしょうか?

 

生まれた時(誕生日)、入学、卒業、入社、結婚、出産、退社など、様々な節目と呼ばれるタイミングがありますが、
正直なところ、特に入学や卒業などは、少なくとも私にとっては節でもなんでもなかったように思います。

それよりむしろ、初めて三振を取ったあの日、初めてヒットを売ったあの日、初めて親友と喧嘩したあの日の方がよっぽど人生に影響を与えるほどの大きな出来事、 “節目” だったように思います。

 

よく似た言葉に「ターニングポイント」というものがあります。
私はこの言葉、未だに実感したことがありません。

大きな出来事があった大切な日さえも、人生が「ターン」することはなく、続きものとして進んでいっているように感じます。

例えば「結婚」もっと言えば「結婚式」の日は、大事な節目ではありますが、ターニングはしていません。

それまで仲の良かった人と、これからは夫婦になるというのですが、それはターンではなく、続きものの “節” だと感じています。
私のイメージでは竹の節のように、ずーっと続いている人生をいくつかに区切ってくれる出来事が節目というイメージを持っています。

 

ターニングポイントというと、ベクトルを曲げて、違う方向に進み始めるイメージがあります。
私自身は、そう簡単に人は変われないと思っていまして、だからこそ人生をいい方向に変えるためには、節目できちんと上向きに微調整しながら進まないと、上に上に伸びていけないとも自分自身に言い聞かせています。

 

昨年、今年と大きな別れがいくつかありました。
葬式や法事なんかは明らかな節目ですよね。
私は仏教徒ではないですが、葬式ではお坊さんが来てお経を読んでくれます。
お経を聞いている間の30分ほど、お経の意味も分かっていない私にとっては故人や死に対して思いを馳せることのできる贅沢な時間です。

タイパこそ正義、非効率は悪と言われるこの時代に、立ち止まって考えるための時間はとても贅沢だと感じます。

節目の日には、催しがあってもなくても、せめて “ゆっくり考えること” はこれからも大切にしようと思います。