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成人

先日行われた「はたちのつどい」に弊社社員が参加してきました。
もう会社に入って2年が経とうとしている子なので、まだ20歳になっていなかったのかと驚きました。

 

ところで「成人式」ではなく、「はたちのつどい」になったんですね。

ほとんど名前が変わっただけとのことですが。

成人年齢が18歳になったのに、未だに20歳で成人式をする自治体が圧倒的に多い理由は単に “スケジュールの都合” らしいですよ。
大学入試や就職と被ってしまうので、少し落ち着いたころの20歳の年でないと、そもそも参加者が見込めないとのことでした。

 

では3年前に引き下げられた「成人」はどう変わったのか、今一度振り返ってみましょう。

 

成人年齢を引き下げた理由

そもそも1876年(明治9年)以前の日本の成人年齢は、国法令によって一律に定められておらず、成人儀礼を済ませることで一人前の大人として認められていました。(イッテQなどで見る民族の儀式みたいなイメージですね。)
その後、1876年に日本で初めて法令で20歳を成人と定められました。その後、2022年、およそ140年の時を経て成人年齢が引き下げられました。
法務省のwebサイトによると、

「世界的にも,成年年齢を18歳とするのが主流です。 」

「18歳,19歳の若者の自己決定権を尊重するものであり,その積極的な社会参加を促すことになる」

などとあります。
世界ってどこよ。と調べたところ、一部州にもよりますが以下の国が成人年齢を18歳と定めています。
ドイツ、フランス、イギリス、イタリア、アメリカ、カナダ、ブラジル、オーストラリア、中国、韓国
少子高齢社会で、少しでも若者の政治参加を促す目的も大きいようです。

 

18歳でできること

大きく二つ、選挙の投票と各種契約ができるようになりました。
まず選挙ですが、実は成人年齢が18歳に定められる2年前から、選挙の投票権は18歳に引き下げられていました。
また、各種契約という書き方をしましたが、要は父母の親権に属さなくなるということです。
クレジットカードの契約やローンを組む、家を借りる、携帯電話の契約やパスポートの申請なども親権者の同意なしで自ら行うことができます。

※ちなみに、このタイミングで女性の結婚できる年齢が18歳に引き上げられました。
女性だけ16歳と、男女で差があることが時代にそぐわないということのようです。

 

20歳までできないこと

まず、国民年金への加入義務は20歳のままです。こちらは18歳から働けば厚生年金に18歳から加入しますし、所得の少ない学生は特例で猶予されるので、変えていないとのこと。
(個人的にはこれは18歳に引き下げて、学生は~の文言を追記した方がわかりやすかったのではないかと感じますが、、、)

そして、酒、タバコ、ギャンブルは20歳になるまでダメです。
18歳を自立した大人としてみなすから契約などは自ら行えるように変えたのに対し、こちらは身体や健康への影響まで18歳を大人としてみなすわけにはいかないとの考えから引き下げが行われなかったとのことです。
ちなみに、バーやスナックなどへの入店も同様の理由から20歳未満は許可されておりません。
こちらに関しては、健康についてのことなので安全側をとった、保守的な判断だと感じました。
正直なところ、18歳でも20歳でも健康への被害もほとんど変わらないと思います。
そして20歳になろうが18歳であろうが、やりすぎは良くないのも変わらないですし、自制する人はいくつでもできますし。
唯一、高校生からタバコやお酒が合法化するのはなんとなくキラキラした青春から離れてしまう感じがしてなんとなく嫌です。当事者ではない、外野からの意見ですけど。
18歳からOK。ただし、高校のうちはダメとか法律で定められないんですかね?

 

成人したからと言って決して大人じゃないし、おじさんだからと言って決して大人とは限らないということは、場数を踏んでいる人ほど良く知っていると思います。
子供心のわかる大人🧚、勘のいいガキ👓、「大人」「子供」というくくりに縛られず、夢とか楽しさを忘れない大人になりたいものです。