もう、すっかり春ですね。
上着が要らないくらい暑い日もあったり、寒い日もやはりダウンジャケットではもう季節外れのような、そんな季節になってきました。
弊社の周りの高校や中学校も3/1、3/9と卒業式も終わって、町に卒業生が溢れています。
ショッピングモールのゲームセンターのプリクラなんか、あの小さな機械から30人くらい出てきたのでびっくりしました。
ところで皆さん春と聞いたら新しいことが始まる季節!とか、暖かくて心地いい陽気!とか思い浮かべるのではないでしょうか?
でも、この卒業式シーズン、物事が一つ終わる季節、まだまだ肌寒くて新たなことが始まる前、一抹の不安を感じる季節、これも立派な”春らしさ”ではないかと思います。
とは言っても、やはり世間的な春は前者の方でしょう。
4月になれば出会いの春。何週間か早いだけなんですが、別れの春はなかなか取り上げられません。
厚着をやめたからこその肌寒さを感じる3月特有の春らしさも私は好きなんですけどね~
先日絵本を買いました。”翻訳できない世界のことば”
この本の中に日本語の”わびさび”が出てきました。
よくCMとかでも聞くこの単語、意味を本当に理解しているでしょうか。
枯れたものなど、質素でありながらも寂しさや儚さを感じることを美しいと思うこと、と言ったところでしょうか。
暖かな春、出会いの春を美しいと思うのはもちろんですが、少し肌寒くて寂しさを感じる春、別れの季節で切なさを感じる春を、これもまた美しいと思えるのは"わびさび"の心が根付いた日本人ならではなのかもしれません。