8月6日
生まれも育ちも広島県内の筆者が意外だったのは、
初めて県外へ出た大学時代、ちょっと頭のいい子くらいしか8月6日が何の日か知らないこと。
朝8時を過ぎてもそわそわしないこと。
気付いたら15分を過ぎていたとして、なんの話もしないこと。
でした。
広島では、小学校でも中学校でも高校でも、8月6日の8:15に必ず黙とうを捧げます。
いや、下手したら幼稚園、保育園時代からそうかもしれないです。
一時、8月6日は登校日ではないことがありました。
それでも、遊びに行ったプールで、試合中の野球場で、家の中ではテレビのどのチャンネルでも、8月6日8:15はみんなが目を瞑って祈る時間、平和について、原爆について、戦争について、想いをはせる時間でした。
子供のころに見たテレビ番組で、
「広島の人は子供でも8月6日が何の日か、原爆が落ちた時間まで知っている!」
と、驚いたように言っていたのを見て、広島以外は知らないの?なんで?と疑問に思ったのを思い出しました。
何が悪いだとか、結局良かっただとか、そういう議論をするつもりはありませんが、
8月6日が何の日か知らない
何が起こったのか知らない
こうなってしまうのは、何というか、悲しいことだと思います。
この73年にわたって根付いた広島の習慣は大切にしていくべきだと思いますし、今更なくなったりはしないと思います。
必ず風化する記憶も思い出も、毎年必ず思い出せる日があることが、広島の不思議な一体感を生んでいるのでしょうか?
一体感、原爆、戦後とワードが続くと、広島県人としては
戦後とカープの話をしたくなってしまいますが、それはまた居酒屋ででもしてみることにしましょう。
県外の方、8月6日の広島の原爆の日
8月9日の長崎の原爆の日
8月15日の終戦記念日
全て覚えてくれとは言いません。
しかし、なにかまじめに考えるきっかけの日があれば、大切なことを再発見できるかもしれません。
3.11や1.17とはまた別の意味のあるこれらの日を、考えてみてください。